26日、27日とTリーグファイナルが立川で行われました。今年はコロナ禍で無観客試合が多かったり、外国人選手が来日できずに物足りなさはありましたが、男子は、琉球アスティーダが初優勝。女子は、日生レッドエルフが3連覇を果たしました。詳報と感想は次回に譲るとして、今年初めてTリーグに参戦した選手の中で最も活躍した一人と言っても良いのは、T.T埼玉の英田理志選手だと思います。どちらかと言うと記録(戦績)よりも記憶に残ったプレーが印象的でした。
あの水谷選手に勝ったり、大事な試合で活躍しました。彼は、以前は実業団信号機材に所属していましたが、その後は単身ヨーロッパへ渡り修業し、逆輸入で日本に戻ってきました。以前見た時よりも遥かに強くなっている感じがします。そのプレースタイルは数少ない裏裏のカットマンで、何と今年の全日本でも並みいる強豪を倒してベスト8まで進出しています。
身長は162センチという小柄で、決してカットマンとしては恵まれた体格ではなく、試合を見ても分かる通りカットマンと言っても所謂カット主戦型ではありません。恐らくカットの割合は試合を通じて今は2割あるかないかだと思います(以前は4割位カットであった)。それ程攻撃の割合が多く、とりわけカットすると思いきやいきなり振るバックハンドのスマッシュ攻撃がとても強く、彼の特徴だと思います。多分に相手はカットマンと思っていると面食らうのだと思いますね。今回優勝した琉球の村松雄斗選手や前回触れた実業団シチズンの御内健太郎選手も攻撃型のカットマンですが、それでも5割から6割はカットなので8割攻撃は驚異です。他にあまりいないタイプの選手ではないかと思います。一言でいうと本質的に不足しているものを工夫によって補おうとする姿勢が随所に見えて嬉しい、そんな選手の一人です。
3月の練習スケジュールです。
3月14日 並木地区センター
3月21日 釜利谷地区センター
3月28日 金沢スポーツセンター