10年に1度と言われる寒気が日本列島を覆う中、東京体育館では、連日全日本卓球選手権が熱い戦いを繰り広げています。28日(土)29(日)がいよいよクライマックスになりますが、この準決勝、決勝へ向けて明日(27日)の戦いが、もしかすると一番面白いかもしれません。
そこでこの段階での私なりの見どころ(少々偏りがありますが、笑)を整理してみました。
全日本というと「魔物が住んでいる」言われる程、他の大会とは違う独特の空気感があるようですが、今年に限ってここまでのところ、そこまでの大波乱はそれほどないのかと見ています。
そんな中、MIXダブルスは、いち早く早田ひな/張本智和両選手が順当に優勝しました!その張本選手、当然男子シングルスも大本命であることは衆目の一致するところだと思うのですが、初戦の竹崎選手というカットマンに大苦戦を強いられ、かなりのラリーを引かされていました。問題は明日、初戦と同じカットマン村松雄斗選手とやる試合ですね。村松選手も数少ない攻撃を兼ね備えたカットマン(私の贔屓の選手です)で、去年廃部になった東京アートから今年はドイツのブンデスリーガに主戦場を移しています。世界代表の経験もあり、場合によっては、の期待を抱かせます。格上はもちろん張本選手ですが、仮にここを突破したとして、この数少ないカットマンとの連戦はかなりと消耗するのではないでしょうか。この後が正念場です。この他、前年の覇者戸上選手の試合ぶりも無論注目しています!
そんな中、正統派カットマンの御内健太郎選手が、3回戦で敗れここでラケットを置くことを表明しました。何といっても一昨年の張本選手をマッチポイントまで追い詰めた試合が印象的でした。4月からはシチズンの監督に就任するようです。その御内選手を破った坂根翔太という若手の選手が、次の4回戦も昨年ベスト8の英田理志選手も続けて破り新進気鋭ぶりを発揮してます。すごくドライブに切れがあります。
女子シングルス、伊藤、早田、石川、平野の4強は順当ですが、石川/平野のダブルスが平野選手の足の不調が原因で棄権になったのがちょっと驚きでした。その平野選手ですが、シングルスの初戦を見る限りでは、十六銀行の美人選手、山本玲選手をスピードで圧倒しましたので、それ程心配ないのかと見ています。木原、長﨑のWみゆうも各々調子は良さそうですし、私の推し橋本、佐藤の両カットマンも初戦を順当にクリアしています、佐藤瞳選手の連続ベスト8以上の記録にも注目しています。
しかし何といっても明日(27日)の一押しの魅力対決は、実力者、芝田沙季とジュニアの栄冠を手にした上昇、張本美和の対決ですね!どちらもこれに勝つと早田ひなが待っているはずです!
女子ダブルスは、早田/伊藤のディフェンディングペアが最有力なのは間違いないとは思いますが、これに先に挑戦状をたたきつけるのは、木原/長﨑のWみゆうか、橋本/佐藤のカットマンペアなのかというところ、それと反対側の山は、石川/平野がいない状況で、まず芝田/大藤のTリーグでもお馴染みの強力ペアが、最終的に早田/伊藤へ挑戦する構図ではないでしょうか。紙面の都合で、男子ダブルスは割愛します(お詫び、苦笑い)。
27日(金)も全日本のサイト、「卓球TV」で全試合の配信があるようです。
いずれにしても、今年はコロナによる棄権等がないように祈りつつ、各選手とも最後まで熱い戦いぶりで日本一の称号に挑戦してもらいたいものです。(ば)
張本美和選手の豪快なバックハンド(写真左)、平野美宇選手 VS. 山本玲選手の4回戦より