物事には良い面とそうでない面があり、見方によってもそれは変わることがあります。
前回触れた卓球🏓の練習における日本人の生真面目さや礼儀正しさも同じことで、今やっていることを何でもかんでも否定し、トップクラスの練習や海外のそれを取り入れさえすれば良いわけではありません。要は、今やってる練習の目的は何か、を常に考えなくてはならないということなのかと思います。🤔
重本コーチが、以前講習会の際に、例えばフォア打ち練習の時にバックサイドが、バックハンド練習の時にフォアサイドが消えてしまっている人って結構います、と言われていました。
つまり、あるパターン練習をしていて突然反対側にボール来るともう取れない、という事態になるということですね。これなどは練習メニューとしてフォアうちから入って次はバックハンドという決まりきった練習のみに慣れ親しんできた人にその傾向が強いのかと思います。要は、単なる基礎訓練でも常に試合を想定していなさい、ということなのだと思います。
サンリツの近藤監督は、多球練習でもパターン練習でも、時々、約束違反の逆方向のボールを出します。でもそれがいつ来るか分からない。それでも選手は反応するというわけです。そうすることで、どこへ来るか分からない試合の状況に少しづつ対応できるようになるというねらいなのですね。これは我々でも少しできそうです。
その一方でトップクラスの練習メニューをいきなり我々のレベルに取り入れようとしてもそれは無理です。一時うちもフットワーク練習強化の為に青森山田高校の練習メニューを取り入れようとしたことがありましたが、これははっきり無理だと思いました。受け側から、フォア、ミドル、バックとボールを打ち分けてもらい、それをフットワークを使って取りまくるというものですが、まず双方共ボールがあっちこっちに行って殆ど続かず、といった具合で、つまりは練習そのものが成立しないわけです。😵
これを我々シニア卓球でやるにはせめてフォアとミドル、ミドルとバックとまずは2点位でやるべきです。または多球練習に応用するかですね。
と、いう具合に、練習の狙いを考えながらレベルに合った工夫が常に必要なのだと思います。